平成31年2月4日
平成30年度第3回JICA研修員のための「日本の社会・文化見学会」を開催
(ツアーリーダーの奮戦とぼやき)
平成30年度第3回JICA研修員のための「日本の社会・文化見学会」を開催
(ツアーリーダーの奮戦とぼやき)
藤田佳久 JOPCA企画委員 
 今回もまた、「JICA港湾戦略運営コース」の研修員を対象としたツアーのリーダーを担当しました。今回で3年目です。さて、3回目ともなると、なんとか工夫してより良いものにしたいという気になります。前回と比べていくつか工夫を凝らしました。
 うまくいったもの、いかなかったもの様々です。それらも含めながらツアーの報告をしたいと思います。
実施概要
 実 施 日 :1月19日(土)
 参加研修員 :カンボジア 2名、コロンビア 1名、インドネシア 1名、ケニヤ 1名、モザンビーク 2名、
        ミャンマー 1名、フィリピン 2名、スリランカ 1名、トーゴ 1名の計12名
 日本側参加者:国交省 3名、横浜市 1名、日建工学 1名、エコー 1名、JOPCA 3名 の計9名
 天   気 :晴れ、この時期にしては暖かな日
 行   程 :旧新橋停車場 - 浜離宮庭園 - 隅田川クルーズ - 浅草文化観光センター 《昼食》
        仲見世通り - 浅草寺 - 浅草神社
 工夫した点をいくつか紹介します。
 まず一点目は、なるべくツアーの時間を短くしたことです。6時間以上のツアーですから、これまでツアーに参加した研修員は、ツアー終盤はお疲れの様子でした。訪問先は変更しませんでしたが、浜離宮での滞在時間を大幅に削りました。その分集合時刻を遅くしました。浜離宮は伝統的日本庭園で、景色を楽しみながらの抹茶体験は好評ですが、この時期ほとんど花が咲いていません。園内の散策は手短にしました。
 工夫した二点目は、参加する日本人に対する事前の情報提供をより丁寧にしたことです。これまでは、集合時刻と場所だけを知らされて参加した人もいたようです。中には自分もゲストのつもりで参加していた人も見受けられました(ツアー責任者から見た僻みかもしれませんが)。今回は事前に、ツアーの目的、行程、依頼事項等を文書で配りしました。お陰様で研修員が迷子や体調不良になるなどのトラブルはありませんでした。
工夫した三点目は、研修員にツアーの行程を写真入りで解説したものを配ったことです。どこまで事前に読んでもらったのか分りませんが、ツアーのイメージを持ってもらうには役立ったと思います。
 ツアーをコンパクトにした反動も出ました。横浜からの電車が遅れた影響で、新橋駅からのスタートが遅くなりました。浜離宮からの隅田川クルーズ船の出発時間が決められていますので乗り過ごすことは出来ません。新橋駅で研修員と多くの日本人が合流するのですが、お互いの紹介もそこそこに出発し、また今回研修員の写真入りのリストが無かったため、日本人が自分の班に属する研修員の確認を十分できなかったため混乱がありました。なお、移動は迷子防止のため、4班に分けての移動を原則としています。研修員の確認が不十分だった点について参加した日本人からは不満が寄せられました。これは、反省点です。

ツアーをコンパクトに運営するためには、順路の下見が欠かせません。事前に確認しておいたことで、道順を間違えることなく、最も効率的なルートで移動することが出来ました。ただ、最後の都営地下鉄浅草駅までの道順を十分に確認しておかなかったため若干の混乱が生じました。そのため日本人の何人かから迷子になりそうだったと文句を言われました。どうしてでしょうか、文句と不満はいつも日本人からです(笑)。

色々あったツアーですが、研修員には大変好評でした。最後、浅草神社では、運よく猿回しを見ることが出来、研修員も喜んでいました。

土曜日にもかかわらずご参加頂いた日本人の皆さんにお礼申し上げます。