平成30年11月12日
日越大学の大学院生に対する横浜港見学会を開催しました
日越大学の大学院生に対する横浜港見学会を開催しました。
JOPCA企画委員 藤田 佳久 
はじめに
 日越大学(Vietnam Japan University)は、我が国の協力の下、2016年9月にハノイで開学しました。国の発展を担う優秀な人材の育成を目的としており、ベトナムだけでなく世界各国の学生に門戸は開かれています。まず第一弾として、修士コース7コースが開設されています。
 そのうちの一つが社会基盤コースです。2期生がベトナムでの1年間の修学を終えた後、昨年9月から12月までの3か月間、日本でのインターンシップ研修のため来日しました。その機会を捉え、一昨年に続き社会基盤コースの学生に我が国の港湾の現状と経験を学んで頂くため横浜港の見学会を企画しました。
見学会の概要
 見学会は、国土交通省港湾局、関東地方整備局港湾空港部、横浜市、東京大学のご協力の下、昨年の10月31日(水)に実施しました。参加者は日本で学んでいた社会基盤コース修士2年生13名のうちの金沢大学で学んでいる3名を除いた10名で、全員ベトナム人です。見学会に参加した10名は東京大学で学んでいました。なお、社会基盤コースの日本側の責任者は東京大学工学系研究科社会基盤学専攻の加藤浩徳教授です。今回の見学会の実施になって色々ご指導を頂きました。
(講義)
午前中は我が国の港湾について学んで頂くために2つの講義を用意しました。まず、「我が国港湾の制度と戦略」と題し、国土交通省港湾局の水島国際業務係長から、港湾の役割、港湾制度、開発戦略等についてご説明頂きました。
続いて「横浜港の概要」と題し、横浜市港湾局政策調整課の織地係長から、港湾管理者の役割、開発の歴史、横浜港の現状と課題、将来計画等についてご説明頂きました。両講義とも学生は非常に熱心に聴講し、多くの質問が出されました。
(現地見学)
 まず、関東地整京浜港湾事務所の港務艇「たかしまII」に乗船させて頂き、川田所長の案内で横浜港を船上から見学しました。特に、最新のコンテナターミナルである南本牧ふ頭の建設事業について詳しくご説明頂きました。学生は、横浜港の規模と施設に圧倒される一方、快晴下での航海を楽しみました。
その後、本牧ふ頭BCコンテナターミナルの運営状況を管理棟から見学しました。学生は、世界一の効率を誇るガントリークレーンの荷役に驚くとともに、最新のコンテナターミナルに対する関心が高く、此処でも質問が途切れることはありませんでした。
おわりに
 昨年11月12日、東京で日越大学第2期インターンシップ生来日記念交流会が開催されました。そこに1期生で一昨年の横浜港見学会に参加した人が参加しており旧交を暖めることが出来ました。彼は現在福岡にある建設コンサルタントで働いており、卒業生を代表して交流会で挨拶を行いました。JOPCAとしてはこのような活動を通じて、引き続き開発途上国の人づくりと我が国との人的ネットワークづくりに、引き続き取り組んでいきたいと考えています。
 最後に、ご協力いただいた国土交通省港湾局、関東地方整備局港湾空港部、横浜市、東京大学の皆様に心からお礼を申し上げます。
日越大学院生からのお礼の寄せ書き