平成31年1月31日
平成30年度第2回JICA研修員のための「日本社会・文化見学会」を開催しました。
平成30年度第2回JICA研修員のための「日本社会・文化見学会」を開催しました
JOPCA企画委員 藤田郁夫 
 恒例となった東京ツアー、アフリカ地域を対象とした港湾物流効率化のJICA研修で来日した13か国18名全員の参加で実施された。参加者の内訳はアルジェリア(男2名)、アンゴラ、ベナン、ブルンジ(男女各1名)、ジブチ、エジプト(男2名)、ケニア、モザンビーク(女1)、ナミビア、ナイジェリア(男女各1)、セネガル(男女各1)、スーダン(男2)、タンザニア(女1)でした。研修員18名中女性が5名と、女性の割合が高いのが特徴です。案内役の日本側は、9名(MLIT4名、横浜市1名、日建工学1名、エコー1名、JOPCA2名)でした。
 2018年11月3日(土)朝9時半新橋SL広場に集合。当日は、快晴、汗ばむほどの上天気でした。来日して初めての週末ということで、時差を残しつつも、来日直後の緊張もほどけ、麗らかな陽気にも恵まれて絶好の散歩日和でした。SL広場で日本の近代化に大きな役割を担った鉄道について説明。蒸気機関車の前で1枚目の集合写真を撮りました。
 その後、徒歩で5分ほどの旧新橋停車場へと移動。博物館の開館時間には早く、中には入れず。JICA横浜からの移動も全て鉄道でしたので、日本における鉄道の果たす役割の大きさは実感していたと見えて、全員興味津々。旧駅舎前で2枚目の集合写真を撮りました。
 浜離宮公園に移動。この辺りから、普段の生活で歩くことに慣れていないと思える研修生から疲労感が漂い出します。離宮公園に入り、300年松の前で3枚目の集合写真。ぶらぶら歩きに移るものの、ベンチに座り込む研修生あり。声を励まして散歩を続け、茶を供する東屋に到着。抹茶は受け入れる者、顔をしかめる者半々でしょうか。茶と一緒に供される和菓子についても余り好まない顔つきをする者がいました。食文化の違いもありますし、異文化交流の難しさを改めて認識した次第です。
 散歩を続け、水上バス乗り場の近くの築山で集合写真。研修生2名ほどが写っていません。この2名については、日本人ガイド役が声を励ましながら歩いていましたが、築山には登ることができませんでした。築山に登った研修員全員が元気な笑顔でいるのに反して、足を引きずりながらのツアーになってしまいました。
 水上バス下船後、スカイツリーを背景に18名全員が揃って集合写真。アサヒビール本社ビル屋上の金色のフォルムに興味をそそられた研修員数名から、あれは何かとの質問。散歩を続けて浅草の雑踏へ。雷門前で、全員で写真。少し歩き疲れたのと、空腹のせいか、笑顔が少ないように思えますが気のせいでしょうか。混雑する道を渡って、文化観光センターの展望階へ登り、上からの眺望を満喫。エレベーターが2基しかなく、登り降りに時間が掛かるのが難点です。この辺りから、お腹が減ったとの訴え多数ありました。
 タワーを降りて、お馴染みのてんぷらの老舗「三定」で定食の昼食。他の客を避けて少し遅めでしたので、お腹も減ったでしょう。箸を上手に使う研修員もいて、和やかに頂くことができました。食後に、この後の行動について説明。仲見世、浅草寺の見物は自由行動とし、1時間後に雷門に集合、その後解散と説明したら、元気な研修員から浅草の後に秋葉原に行きたいとの希望が出る一方、やはりと言うべきか昼食後、直ぐに横浜に帰りたいと言い出す研修員が数名。日本側ガイドの分担を相談の結果、横浜直帰組に1名、秋葉原往きに1名を付けることで対応することとしました。
 浅草観光組15名は元気に自由行動の後、雷門に集合。その後、JOPCAツアーへの感謝の言葉を口々にそれぞれの途に就きました。