平成28年12月21日 |
第2回インドネシアセミナーを開催いたしました |
平成28年12月21日、第2回インドネシアセミナーを実施いたしました
Ⅰ.インドネシア港湾セミナー 実施報告
1.日時 2016年12月21日(水)9時~15時30分
2.場所 ミレニアムホテル ジャカルタ 2階会議室
3.実施体制
主催者:国際港湾交流協力会(JOPCA)
インドネシア国運輸通信省海運総局(DGST)
協賛 :(一財)国際臨海開発研究センター(OCDI)
(一財)港湾空港総合技術センター(SCOPE)
後援 :国土交通省(MLIT)
(独法)国際協力機構インドネシア事務所(JICA)
4.セミナープログラム 別紙参照
5.参加者 インドネシア側 35名
日本側 29名
合計 64名
6.セミナー概要
① オープニングセレモニー
定刻の9時にオープニングセレモニーが始まった。司会進行はDGSTの職員のニケンさん。まず日本側を代表して国際港湾交流協力会の池田会長より開会の挨拶を行った。引き続き、インドネシア側を代表して運輸通信省海運総局のトニー総局長より歓迎挨拶があった。その後、トニー総局長の予定が詰まっていることから、セミナー会場で全員による記念写真の撮影があった。
トニー総局長退席の後、日本大使館高田公使による来賓挨拶、引き続きJICAインドネシア事務所のディヌール次長より来賓挨拶が行われた。
さらに、JOPCA企画委員の藤田郁夫氏より、現在230人を超えるインドネシア港湾部門のJICA研修員修了生との同窓会が5年前に設立された経緯やその目的の説明があった。そして、同窓会の新会長として日本側は池田JOPCA会長、インドネシア側はトニー海運総局長が指名され、池田新会長、そしてインドネシア側は代理としてケマル元港湾浚渫局長より受諾の挨拶があり、今後とも密接な連携を図っていくことが宣言された。
② セミナーセッションⅠ
セミナー第一部では、前JICA専門家で苫小牧港管理組合副管理者の佐々木秀郎氏より「苫小牧港とTol Laut」と題してRORO船タイプのフェリーターミナルとして、また工業団地として機能している苫小牧港を事例にあげ、ジョコウィ政権の海上輸送ネットワーク構想(Tol Laut)におけるRORO船の有効活用や工業団地と港湾施設の共同開発などを提案した。また北海道大学の横田弘教授より「施設の技術基準の現状と未来」と題し、ユーロコードにおけるような設計基準の国際的な統一、日本の港湾施設の技術基準とその解説、基準の基本的な見直し、など技術基準の現状とこれからのあり方について講演があった。その後参加者との質疑応答があり、午前の部を終了した。
③ セミナーセッションⅡ
第二部では、日本の円借款で整備がなされてきたジャカルタ漁港に30年以上携わってきたオリエンタルコンサルタンツグローバルプロジェクト部長の折下定夫氏より「ジャカルタ漁港プロジェクトからみる日本の経済技術協力」と題してジャカルタ漁港整備の歴史、また竹杭と竹マットを用いた軟弱地盤処理工工法や防波堤にマングローブを用いた安全対策など興味ある報告があった。最後に港湾空港総合技術センター有田恵次上席研究員より「港湾工事における技術基準改善の方向」と題し、日本の港湾技術基準の英語版の出版、港湾工事ハンドブック英語版の活用、さらにはこれら日本の基準の普及や国際化などへの改善方策について説明があった。その後参加者との質疑応答があり、セミナー午後の部が終了した。
④ クロージングセレモニー
セミナー終了後、池田JOPCA会長よりセミナー修了証書をインドネシア側参加者全員に個別に手交した。
そして、藤田郁夫企画委員より閉会の挨拶がなされ、JICA研修員修了生とのさらなる活発な交流を約束して、無事成功裏にセミナーを終えた。
Ⅱ.タンジュンプリオク港北カリバル地区港湾視察
セミナー翌日の12月22日、参加者19名により現地港湾視察を実施した。視察場所はタンジュンプリオク港北カリバル地区のNew Priok Container Terminal One で、本年8月18日に開業したばかりのターミナルである。
延長850m、水深16m、コンテナクレーン8基、取り扱い能力は150万TEUのコンテナバース。
(参考)インドネシアセミナー写真集
インドネシアセミナー開会直後の集合写真
インドネシアセミナー修了証書手交後の集合写真
(インドネシアセミナー 写真集(個別編))
インドネシアセミナー開会
池田JOPCA会長開会挨拶
トニー海運総局長歓迎挨拶
日本大使館高田公使来賓挨拶
JICA事務所ディヌール次長来賓挨拶
藤田郁夫企画委員より同窓会新会長指名
両国新同窓会長握手(尼側は代理ケマル氏)
SCOPE中尾理事長よりハンドブック贈呈
司会進行役はDGSTのニケンさん
佐々木秀郎氏の講演
横田弘氏の講演
参加者との質疑応答
折下定夫氏講演
有田恵次氏講演
池田会長より修了証書授与
トニー総局長、高田公使を囲んで(於:控え室 セミナー開始前)
(参考)タンジュンプリオク港北カリバル地区港湾視察(12月22日)
会議室で説明を受ける
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