平成29年5月15日
平成28年度第3回・JICA研修生のための「日本の社会・文化見学会」を開催いたしました
<平成28年度第3回・JICA研修生のための「日本の社会・文化見学会」を開催いたしました>

JICA研修生のための「日本の社会・文化見学会」を開催

(平成28年度第3回)

今年度第3回目の見学会を1月21日(土)に開催しました。今回は、「JICA港湾戦略運営コース」の研修員が対象です。14ヶ国からの研修生18名が参加してくれました。案内する日本側は、国土交通省から4名、横浜市から1名、日建工学から1名、JOPCA事務局から3名の計9名の参加です。今回の研修コースは、「港湾開発・計画コース」とならんで歴史あるコースで、しかも参加する研修生は上級職の人も多いというコースで、どんな研修生に出会えるか楽しみにしていました。

今回の見学コースは、前回(11月)から若干変更しました。築地の水産仲卸市場を見学できる時間が9時から10時に変更になり、行程に組み込むのが難しくなったため、築地市場の見学を取りやめ、その分全体をゆったりとした行程にしました。また、昼食の予約時間が少し遅くなったことから、雷門の目の前にある「浅草文化観光センター」に立ち寄り、8階の展望テラスから浅草寺や仲見世通りを眺めてもらう行程を追加しました。結果、見学コースは、浜離宮公園(抹茶体験を含む)-隅田川クルーズ-浅草文化観光センター-昼食(天ぷら)-仲見世通り-浅草寺となりました。

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三百年の松の前で                    お茶室の外で

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お茶室の中で                         研修員と浜離宮散策

見学会を行うに当たって、最も気になったのが天気です。この寒い中、雨でも降られたら体調を崩す研修生が続出すること間違いなしです。前日夜に雪が降るかもしれないということで大分気をもみましたが、当日は快晴で風もなく、絶好の見学会日和となりました。また研修生も寒さ対策ばっちりの防寒着で参加してくれました。これで見学会は成功したようなものです。また、この見学会のねらいは日本の伝統や文化に親しんでもらおうというものですが、世界的な日本ブームもあり、研修生は興味津々という面持ちで参加してくれました。

次の心配は、宗教や習慣の違いから諍いが生じないかということです。食事には細心の注意を払い、メニューは定番の海老と野菜の天麩羅定食、部屋は畳の間ですが椅子席にしてもらいました。幸いベジタリアンはおらず、イスラム教徒の人も嫌がることなく食べてくれました。抹茶体験では、抹茶の苦手な研修生がひとりいましたが、ぬるめの白湯に代えてもらい事なきを得ました。

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浅草船着き場にて                     浅草・三定での天ぷらランチ

最も心配なことは迷子が出ないかということです。案の定、仲見世通りと浅草寺は満員電車並みの殺人的な混雑でしたが、これも日本人がチームワークよく対応したことで、一人の迷子も出さず全員無事に見学会を終えることができました。

こうして、見学会も無事終了したわけですが、結局のところは研修生の人柄に助けられたというのが本当のところでしょう。見学会の最後に、楽しんでもらえたかと聞いたところ、全員が大きな声で楽しかったと答えてくれました。この見学会の意義は、日本を知ってもらうこと、日本を好きになってもらうことです。少しでも日本を好きになってもらえたとしたら最高です。見学会終了後、東京スカイツリー見学組とホテル直帰組に分かれ、時間のある日本人が手分けしてホテルまでお送りし、見学会の長い一日を終えることが出来ました。更にその後ホテルでは研修生とお酒を楽しんだ人がいるようですが・・・

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浅草浅草寺・雷門前でのスナップ