令和元年8月24日
JICA研修員のための「日本の社会・文化見学会」を開催しました
JICA研修員のための「日本の社会・文化見学会」を開催
2019年8月24日
JOPCA企画委員 藤田佳久 
 JICA研修員を対象とした日本の文化と伝統を楽しむ東京ツアーを8月24日(土)に開催しました。
 私はツアーリーダーとして参加しました。主として文化交流の面に焦点をあて報告します。
ツアーの概要
開催日:8月24日(土)
JICA研修名:JICA港湾物流近代化(アフリカ地域)コース
参加研修員:アンゴラ、コンゴ民主共和国、ジブチ、エジプト、ケニア、マダガスカル、ナミビア、セネガル、南スーダン、タンザニアから各1名の10名
日本人参加者:国交省2名、横浜市2名、日建工学1名、JOPCA 3名と少年2名の計10名
① ツアー出発
 私から簡単にツアーの説明をし、JOPCAからのプレゼントとしてPASMOを研修員にお渡しした後、JICA横浜を出発。
②旧新橋停車場
 ここで恒例のクイズです。
 Q1:日本初の鉄道は、1872年に此処新橋から営業を開始しました。さて、何処と結ばれたのでしょうか?
 A1:横浜。
 Q2:それでは、横浜が選ばれた理由は?
 A2:もちろん国際港湾があるからです(1859年横浜港開港)。
旧新橋停車場 浜離宮恩賜庭園 三百年の松
② 浜離宮恩賜庭園
 三百年の松の前で記念撮影。
 「中島の御茶屋」で抹茶を体験する予定でしたが、大江戸文化芸術祭が行われており、御茶屋は満員だったので、抹茶体験は断念しました。
 園内を散策。研修員は日本の伝統的庭園の設計コンセプトが欧米のそれと違うことに興味を持ったようです。
 イベントの一環で我が国の伝統芸能が披露されていましたが、ある研修生は尺八を見て、自分の国の楽器と形と音色がよく似ていると喜んでいました。
 「新樋の口山」からは、レインボーブリッジ、大井コンテナターミナルを遠望し、研修員は東京港の広さに驚いていました。
④隅田川クルーズと浅草文化観光センター
 浅草まで55分のクルーズを、喫茶室で飲み物を取りながら楽しむ。
 浅草下船場では、東京スカイツリーとアサヒビールのオブジェをバックに記念撮影。
 その後、浅草文化観光センターの8階展望テラスから、浅草界隈の眺望を楽しみました。
隅田川クルーズ 浅草下船場 浅草文化観光センター展望テラス
⑤天ぷらランチ
 老舗の三定食堂で天麩羅定食を堪能。
 食事が終わる頃、エジプト研修生からここでお祈りをしてよいかと尋ねられました。
 ちょうど個室で食事をしていましたおり、お店の了解が得られたので、食事をとった部屋でお祈りをしてもらいました。
 私にとっては、初めて近くで見るイスラムのお祈りです。
三定での昼食
⑥仲見世、浅草寺
 いつのもように仲見世は非常に混雑。研修員を見失いように注意深く歩きました。
 どうしても浴衣姿に研修員の視線が集まります。何人かの研修員は浴衣を着た女性と写真を撮っていました。
 浅草寺を訪れる前に、日本のお寺や寺院は誰でも建物に入ることができ、お参りもできますよと、説明しておきました。
 浅草寺は、研修員にとっては初めて訪れる日本の宗教施設、興味深く本堂に入り、お賽銭は投げていました。
⑦浅草神社
 浅草神社では運よく日本の芸能の一つである猿回しを見る機会があり、猿と猿回しの軽妙なやり取りを楽しみました。
 ここで見学会は終了。
 研修員をJICA横浜までお送りしました。
浅草 雷門 浅草神社 猿回し
 研修員及び日本人参加者の双方にとって、外国の文化や伝統に触れる良い機会になったことと思います。
 研修員からは、「ツアーはよかった、見学会楽しかったよ」、との言葉をもらいました。
 研修員が日本文化に敬意の念を持ち、またツアーに協力的な態度で参加しくれたことに感謝したいと思います。
 また日本人参加者には、ツアーに対する協力と貢献に対し感謝したいと思います。