平成30年7月18日
平成30年度第1回・JICA研修員のための「日本の社会・文化見学会」を開催いたしました
平成30年度第1回JICA研修員のための「日本の社会・文化見学会」を開催いたしました
JOPCA企画委員 岸本高彦 
 平成30年度の第1回見学会を6月16日(土)に開催しました。この見学会は来日間もない研修員に日本の社会・文化に触れ る機会を提供するとともに、案内役の日本側参加者との国際交流を深めることを目的に行っています。
 今回はJICA港湾開発・計画コースの研修員を対象としたもので、14名(13か国)の多彩な研修員が参加してくれました。また案内役として国交省港湾局若手職員2名、東洋建設2名、横浜市1名、日建工学1名、JOPCA3名の計9名が対応いたしました。
 この時期は例年梅雨時期に当たるため雨に降られることも多いのですが、今回は曇り空ではありましたが雨に降られることもなく楽しい一日を過ごすことができました。また幸いにも今回はイスラム教のラマダンが終了後ということでイスラム教の研修員にも抹茶や天婦羅を味わってもらうことができました。
 研修員にはJICA横浜国際研修センターロビーに朝8時に集合してもらい、まずはPASMOを各自に配布しました。そもそも鉄道を利用したことがほとんどないという研修員も多く、このICカードで乗り降りできると聞いて興味津々でした。
 まずは馬車道駅から横浜駅乗り換えで新橋に向かいました。新橋駅前のSL広場で他の日本側案内役と合流し、簡単な自己紹介のあと浜離宮公園に移動しました。浜離宮公園では御茶屋で日本庭園を眺めながら抹茶と生菓子を楽しんでもらいました。生菓子は細かな細工と色が美しく、切って食べるのに気が引けるという研修員もいました(もちろん食べてもらいましたが)。甘いものはみんな好きなようで評判は上々でした。その後は園内をゆっくりと散策しましたが、インスタグラムにアップするためにいろいろな場所でポーズをとりながら何枚も写真を撮る研修員もいて楽しそうでした。
 次に水上バスで隅田川クルーズを楽しみながら浅草へ移動しました。下船すると間近のスカイツリーとアサヒビールの特徴あるシンボル(いつもあれは何かと質問されます)を背景に集合写真を撮影、その後雷門の向かいにある浅草文化観光センターの展望テラスに登りました。ここからはスカイツリーをつまんだり腕の輪の中に入れたりという面白い構図の写真が撮れるので結構盛り上がっていました。次に雷門横の天婦羅屋で天婦羅定食の昼食タイムとなりました。天婦羅の食べ方(つゆに大根おろしを入れてそこに天婦羅をつけて食べる)を簡単に説明した後は各自でトライしてもらいました。出身国により日本食や日本茶、御箸の使い方などに慣れている人やまったく初めてといった人など様々でしたが、どの研修員もグッドテイストということで味は好評でした。
 昼食後は、仲見世通りから浅草寺周辺を集合時間まで気ままに散策してもらいました。土曜日ということもあり結構人が多く、また研修員だけで散策していたグループもあり、集合場所に時間通り全員戻ってくるか多少不安はあったのですが、無事全員集合となり一安心でした。その後は都営浅草駅に移動し、出発時に配布していたPASMOに現金のチャージを体験してもらった後、横浜の研修センターまで帰って頂きました。
 帰る前に研修員に感想を聞いたところ、楽しかったという声と共に案内役の我々やこのツアーを企画したJOPCAに対する感謝の言葉をかけてもらったのが印象的でした。研修員の楽しい思い出となるとともに、日本を理解し好きになる一つの良い機会になったものと思いました。
新橋SL広場前にて 三百年の松の前にて
お茶室の様子                             6月のお茶菓子 6月のお茶菓子
お茶室テラスにて はじける女性研修員
水上バスにて 浅草船着き場にて
天ぷらランチを堪能中
雷門前にて   おみくじ体験
岸本高彦団長と研修生