平成18年2月8日
ベトナム国カンニン省ズリ山に植栽したクズの根塊利用
<ベトナム国カンニン省ズリ山に植栽したクズの根塊利用>

平成12、13年度にJOPCAがズリ山崩落抑止のため、クズ(葛)の植栽を提言して現地で試験的植栽を実施した。その後、植栽クズは活着し繁茂している。本年度はその肥大している根塊の利用可能性について勉強する。

会員でご協力いただける方を募集中

クズを植えてベトナム石炭産地での土砂崩壊を止める実験にご協力頂ける方を募ります。

プロジェクトサイトはハロン湾に面し、首都ハノイ市から180kmに位置します。

2000年(平成12年)と01年(平成13年)にJOPCA事業としてベトナム北部ホンゲイ市のズリ山に、日本クズを植栽し経過を観察してきました。今回はそのフォローアップと更なる展開を目指しています。我が国では、現在、市街地をはじめ山林までクズが雑然と繁茂しています。嘗て人々が山林の手入れをしていた時代には、このように繁茂していませんでした。当時、クズ対策の研究や手入れが進んでいたからです。クズはきちんと管理すれば、有用な植物であり資源となりうるのです。

クズの強い繁殖力を利用して、ベトナム・ホンゲイ炭産地での土留めパイロット事業を行うに当たり、体力に自信のある、環境保全に情熱をお持ちの「JOPCA会員」技術者の参加を企画しています。ご希望の方は事務局までお申し出ください。

下記の要領で募集いたします。

現地調査: 平成18年8月中(1週間~10日間)及び平成19年1月中(1週間~10日間)の2回
調査場所: ベトナム・カンニン省とそのズリ山周辺
募集員数: 藤澤氏と協力して活動して頂くお一人
経費負担: 旅費、傷害保険料、滞在費、日当、現地交通費、その他調査経費はJOPCAが負担します。

JOPCA事務局 〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-20 第16興和ビル北館3階
TEL:03-5570-4315 FAX:03-5570-4316 jopca@wa2.so-net.ne.jp

事業の概略スケジュール:
2006年度;現地でのフォローアップ・パイロット事業実施計画作成
2007年度;パイロット事業実施、更なる展開の具体化(CDM)
プロジェクト推進者:藤澤和二郎(JOPCA個人会員)

実験サイト候補地の写真 【 事業実施対象のCam Pha 市街より見る剥土堆積場】


【植栽したくず】